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誰が為に書いた。

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MAKE-UP!

2008.10.02 VITUS-10.JPG
もう慣れた。
慣れてきた。
人間は、あらゆることに慣れるように出来ている。
だから慣れるまでの辛抱だ。
それがツラいと感じることも多い。
こんな状態で、慣れるまで待てるかっ、と。

しかしあとで思えば、
「あの環境が、自分を作ったのだ」
「ツラかったけれど耐えてよかった」
「今はあの苦しさに感謝している」などの感情で、
じゅうぶん過去を正当化できる可能性はある。

嫌な人と共に仕事をする時も
「こんなクソ野郎を持ち上げるかのようなオレの仕事ってなんなんだ」と、
自分を卑下することもあろう。

老人ぶった大きな視点で言えば、
それに耐えていることすらも
「自分を育てる肥料」なのだが、
目の前で次々に展開するイヤな出来事と、
腐った人間の心の汚さを見るにつけ、
ブッ飛ばしてやりたくもなる。

しかし「腐った人間」と今ぼくは簡単に書いてしまったが、
人という生き物は、
ゲームやアニメのキャラクターのように、
ひとつの性格だけで生きているのではない。
ゲームキャラなら「冷酷で残忍」と登場人物紹介に書かれていれば
“ああ、コワ…”と決めつけてよく、
それに即さない行動はストーリーを無駄に混乱させるだけなので便宜上、
簡単にしてあるだけなのだ。

実際の人間には、異常に冷徹に他人を切り捨てられる残酷さと、
自宅に帰って孫にほおずりするような好々爺っぷりとが
完全に矛盾なく同居することができる。

如来なみの大慈悲心を持つと噂されているぼくでも(笑)、
嫌いな人はいる。
「ヤなやつ」だと知っている人もいる。
世間にはイイ顔見せて天使ぶっているが、
ウラではそれなりに薄汚いことをやっている腐った外道も知っている。
率直に言うと、クスリをやってるテレビの人気者も知っている。

だけど、そんな人たちもある場面では完全なる善人で、
とても素晴らしい人に違いないのだ。
たまたまぼくにダークサイドを見せてしまっただけかもしれない。
人間は多面体だ。

つまりこのぼくも誰かにとっては「目の腐った悪玉」かもしれない。
嫌われるのはツラいが、ほっとかれるのはもっとツライ。
ああ、そうか。

慣れればいいのか。